わしも介護をやってみた!(4) 新人の立場。
六月二十四日(木)から六月二十九日(火)。
お年寄りを迎えに行くと、結構家から誘い出すのに手間取る。
行きたくないという人もいれば、出発の段取りでいつまでもかかり、妄想も入っている人もいるので車に乗せるまでが本当に一苦労。
家族はそんなお年寄りに辟易していて「ほらあ、待ってらっしゃるんだから、さっさといきなヨ」などと怒鳴る奥さんもいる。あるお爺さんは銀行に行かなきゃ行けないと言って、通帳が入っているかどうかとバッグの点検をしないと車に乗れないと大騒ぎ。
このお爺さんはよく満州に戦争に行った時の話をされる。
とても辛かったとのこと。看護婦が十数名自決をしたことなど、まるでお経の如く同じ話をされる。聞いていると他のことが出来なくなるので、やはりある程度のところで切り上げて放っておきなさいと先輩に言われる。その切り上げ時が分からない。
ああ、要領悪すぎ。
私を叱責した常勤女性はやはり古株パートと根深い対立があるようである。二十九日の終業ミーティングでは女性パートさん(宮口精二の如き剣の達人)が施設のカラオケ機器やビデオ鑑賞の際のビデオ操作を全員に改めてレクチュアしたほうがいいのではないかと提案したところ見事に却下するという「事件」がおきた。
車椅子のリフトへの乗せ方などはレクチュアされるのだが、同じように他の機器もする必要があるとパートさんは主張。でも常勤女性はその都度でいいのでは、わざわざ時間をとる必要はないのではと主張。
パートさんは、利用者さんの目の前で、待たせつつそんなことをやっている時間はないでしょう、それこそ利用者さんに失礼ではありませんかと反論。しかし常勤女性は言葉こそ優しいものの、のらりくらりと意見を却下。パートさんは憮然。
その意見は随分前に文書としても提出しているとのことだが、数ヶ月前に管理体制とメンバーが大幅変更されたことに伴いうやむやになっているらしい。
この新しい管理体制とパートさんの意思疎通が円滑にいっていない局面がこんなに露骨に出るとはと驚く。
今センターには新人が四人入っていて、曜日によっては人が多いという状態になっているのだが、それは新人の成熟とともに古株を追い出すという戦略と思え、私たち新参の立場も微妙なところである。
(5) ハゲ頭を洗う必然性 に続く。