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山田太一の扉

作家山田太一さんの作品群は、私たちに開かれた扉ではないでしょうか。

山田ファンの始まり(12)巨匠化がもたらした弊害

 

「山田ファンの始まり(12巨匠化がもたらした弊害

 

 

 

ある時ネットでこんなことを書く山田ファンがあらわれました。




 

「あいどんが山田太一の悪口を言っているのをこの耳で聞きました」

「山田太一の家族の悪口も言っている」




 

驚くような発言でした。



そんなことは言っていません。何を根拠に言っていると思いました。

呆れました。

個人のブログでの発言ですから、何を書こうと勝手ですが、虚偽を書かれたらたまらない。

 


その後も中傷は延々と書き続けられます。

それは私だけではなく、「ドラマ・ファン」の常連投稿者にも及びました。

 

「おおむかし○○○(註、本名を暴露)というババアから、いわれなき誹謗中傷を受け、当方が支払った金額。

1万円にしようか5千円で済ませられるのかだいぶ迷った。あっちは朝日新聞読者の『正義の人』で本気で当方を罵倒してくる。とりあえず5千円。

これでダメだったらつぎにまた5千円でいこうとケチなわたしは算段を立てた。

とにかく○○○(本名)という中年女性が怖かったから、平身低頭の謝罪ポーズをして5千円札を入れた封筒を差し出した。

権力欲が満たされたのか、団塊のババアは封筒を受け取ってくれた。

○○○(本名)からは「許してやるよ」みたいなメールが来た。

以降、◇◇◇(HN)と○○○(本名)が当方の悪口をネット掲示板に書くことはなくなった。」

 



 

この書き込みもまた事実無根です。強迫の事実はありません。いかにも詳細に語っていますが、一から十まで嘘です。

それを、わざわざ本名を暴露してまで、お金をとられたと書き込むのは明らかに犯罪です。

 


書き込んだ男はネット上では悪名高い人物で、あちこちで訴訟沙汰を起こしていますから、頭がおかしいとの噂がしきりです。

 


ですからここでとりあげるような人物ではなく、知人の弁護士からは「こういう手合いは、構ってもらいたくて仕方ないんだから、喜ぶだけですよ」と言われ、他の山田ファンからは「ひがんでばかりいる情けないやつ。相手にするだけ損」と言われました。

私もそう思います。



しかし、こういう悪しき男が出現した背景には、山田ファンの変化という問題があり、お目汚しではございますが論を展開しますので、しばしお付き合い下さい。

 



山田さんは功成り名を遂げて巨匠になりました。

山田さんが望むと望まざるに拘わらず、権威をまとうことになりました。
山田太一を知っているということはインテリの証という趣もあり、哀しいかな権威主義的に山田ファンを標榜する人たちも現れたようでした。

 

特別若くもないこの男がどの時点で山田ファンになったのかはわかりませんが、山田作品に接した時、少なくとも山田さんは巨匠になっていたと思えます。
そこに問題がある。





 

一般的に、自分のことを権威主義者と思っている人間は一人もいませんし、誰しもがそんな愚か者ではないと思って生きているものです。
しかし私の漫画仲間が権威主義に陥っているのにまったく無自覚だったように、権威主義から自由であるのは非常に難しいことです。

 


この男の場合も自分は権威主義者ではないと思っていることは間違いありません。

そこで、権威主義者ではないという保証を、何処にもっていこうとしているかというと、古参の山田ファン、つまり私などを権威主義者と断定することにより、保証を得ようとしているようなのです。
そこに中傷をし続ける根拠があると思えます。

 




男はこう言っています。

こいつらは山田太一を聖人君子のように思っている。山田太一はそういう作家ではない。毒のある作家だ。それが分からずに山田太一は絶対なのだと宗教的に信奉している権威主義者なのだと。

 

山田太一の毒なんて誰だって気づいています。それを、自分だけが気がついたような顔をして、ちゃんとした論証もせずに、いえ、論証出来ないから、嘘のエピソードを作って私たちを俗物に仕立てあげようとしているのです。



 

この男には、山田太一に権威もなにもなかった時代があったことを想像できない、単純思考があります。
山田太一を意識した時には山田太一は権威だったという体験しかないからそうなってしまうのです。

山田太一に権威が発生する前からのファンには「山田さん」と呼ぶ親しさしかありません。「先生」と呼ぶ人は一人もいません。



 

まだ男との関係がひどくなかった時「ドラマ・ファン」のオフ会に男が初めて参加しました。皆さんほとんど初対面です。

男はこんなことを言います。

 


「山田太一の本を一冊も読んでない者が、どうして山田ファンと言えるんだ」

 

山田ファンの女性がドラマは見ているけど本は読んでいないと言ったからですが、山田太一はテレビドラマのライターですから、ドラマを見ているだけでファンという人がいてもおかしくないはずです。

でも、そんな奴は山田ファンじゃないと言うのです。




 

その場はほとんど女性ばっかりのオフ会だったのですが、男はチェリーボーイか?と言いたくなるほど落ち着きがなく、あがっているのか?大丈夫かなあ、と心配していた矢先に、そういうことを言ったのです。




まあ、うんと過激なことを言って、その場を制しようとしたのかも知れませんが、こんな稚拙な論理で制することができるわけがありません。

 



更に男はこんなことを口走ります。

「俺の母親は、俺の目の前で飛び降り自殺をしたんだ、この気持ちは誰にも分からない」と。


私はよく読んでいませんが、本人のブログでは呪文のように語られているエピソードのようでした。





それは自分のブログで言っている分にはかまいませんが、こんな公の場で言うには、もっと配慮をしてから言わないと有効ではありません。
自己中心的な心情吐露でしかない。
それが分からないようでした。





オフ会というのは親睦会ですが、この男は喧嘩を売って切れ者イメージを喧伝する場だと勘違いしているようでした。
この日のオフ会は失敗と判断し、早々におひらきの段取りに入りましたが、ここでもう一つ事件が起きます。

 










 

山田ファンの始まり(13)薫陶の限界」に続く。

2021.611
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